ウェットコレクター(ブロアー別置き型) WDCシリーズ
粉粒体の手投入、機械投入の際、発塵して周囲の環境を汚染したり、飛散した粉塵を吸引した作業者の健康を害する事がある為、集塵機を採用するのが常識でした。
しかし、使用する環境により、粘着性の粉体や、潮解性の粉体は、特に水周りでの作業や、蒸気の発生する条件では、従来の集塵機では対応が不可能で、すぐ水分と粉体が反応し、フィルターや集塵機各部分に粘着してしまい、フィルターの目詰まりを誘引し、使用不能になってしまい、又、メンテナンス回数が増加し、洗浄にも多くの人件費がかかる結果になっていました。
こうした厳しい環境下での集塵装置の開発が望まれていました。そうしたユーザー様の要望にお応えして、ウェットコレクター(WDCシリーズ)は生まれました。
こんな環境に最適です。
ケース1:水蒸気と粉粒体を同時に吸引したい。
従来の集塵装置だと水蒸気と粉粒体によって、フィルターが目詰まりしてしまう。
蒸気が多く発生するプラントで、粉粒体の投入時の発塵に困っている。
食品プラントで、ジャケット釜に粉粒体を投入する際の発塵に困っている。
ケース2:防爆仕様の集塵機、又は簡単に洗浄できる集塵機が欲しい。電気工事が高い。
(オールエアー駆動式の為、エアーだけで運転できます。)
発塵の場所に電気配線はないが、エアー配管は設備されている。
危険エリアで電気が使用できない。
衛生的な問題で装置全体を湯洗、水洗いしたい。
ケース3:移動式の集塵機が欲しい。メンテナンスが容易な集塵機が欲しい。
粉体の投入作業の場所が点在していて、従来の集塵機ではコストがかかる。
集塵装置のメンテナンスが大変だ。
特徴
・特殊サイクロン疑集理論により、水蒸気と粉体を効率よく回収します。
・特殊なフィルターを採用している為、水蒸気を苦にしません。
・最高で粒径0.3μを99.95%補集する機種を用意しております。
・又、スクラバーを併用する事により、更に補集効率があがります。
・潮解性、粘着性の粉体の集塵に最適です。
・蒸気の発生する環境での集塵に最適です。
・電気を使用していない為、丸洗い出来ます。
・簡単に分解できる為、誰にでもメンテナンスが出来ます。
・特許取得!
水蒸気と粉体(集塵)を同時に効率よく回収し丸洗いも簡単!!
ポンプ選定表
エジェクター(無負荷時)
ポンプ形式 |
消費 エアー量 |
接続口径 |
吸引エアー量 |
1 |
120 N1/min |
Rc1/8 |
3.6 m3/min |
2 |
170 N1/min |
Rc1/8 |
5.5 m3/min |
3 |
280 N1/min |
Rc1/8 |
6.5 m3/min |
4 |
400 N1/min |
Rc1/8 |
10 m3/min |
5 |
510 N1/min |
Rc1/8 |
13 m3/min |
6 |
960 N1/min |
Rc1/8 |
19 m3/min |
ブロアー ※軽不可の場合
ポンプ形式 |
電動機最大出力 |
定格電流 |
吸引エアー量 |
1 |
0.75 KW |
3.3/3.2 A |
25 m3/min |
2 |
1.5 KW |
6.0/5.9 A |
30 m3/min |
3 |
2.2 KW |
8.1/8.1 A |
35 m3/min |
4 |
3.7 KW |
13.5/13.5 A |
50 m3/min |
5 |
7.5 KW |
26.5/26.5 A |
70 m3/min |
高温仕様 |
0.5/0.85 KW |
2.4/3.4 A |
11/13 m3/min |
フィルター性能
TYPE |
補集効率(%) |
圧力損失 (mmH20D) |
耐熱(℃) |
1μ以下 |
1〜2μ |
2〜5μ |
5μ以上 |
W |
50.8 |
85.7 |
98.9 |
100 |
5.8 |
130 |
E |
52.4 |
86.0 |
99.0 |
100 |
5.3 |
130 |
H |
50.8 |
85.7 |
98.9 |
100 |
5.8 |
200 |
TYPE |
補集効率(%) |
圧力損失 (mmH20D) |
耐熱(℃) |
0.3μ |
0.5μ |
1.0μ |
2.0μ |
5μ以上 |
F |
99.95 |
100 |
100 |
100 |
100 |
11.0 |
130 |
注)湿式集塵機にはブロアーは不適格ですので、必ずエジェクターを選定してください。又、吸込エアー量は無負荷時のデータですので、選定する際は必要風量より余裕をもって大きなポンプを選ぶ必要があります。
目安としては、ブロアーでワンクラス上、エジェクターで2倍位の機種を選定して下さい。
構造説明
(1)の集塵機本体上部に設置された真空ポンプが働くと、容器内は真空になり、
(2)の吸込口から粉粒体及びダストが大量の空気と共に吸い込まれます。
(3)の空間がサイクロンになっていて、通過することにより冷却された水蒸気が水滴化しサイクロン内壁に付着、そこに微粉末を吸着させます。又、大きな付着しない粉粒体はサイクロンの遠心効果により分離され、本体下部の部分に滞留します。従って、下部に水を入れればスクレバーとなり、集塵効率を上げることが出来ます。最終的には
(4)の特殊フィルターにより、粉粒体と気体が分離され大気に開放されます。
上記のコントロールは
(5)のエアー式制御盤にて行われますから、エアー源さえあれば作動します。メンテナンスは
(6)のワンタッチクランプを外し、上蓋を取り、内部のワンタッチ継手を数ヵ所外すとサイクロンモジュールが取り出せます。水洗又は湯洗をした後、
(7)のボールバルブにより排水すれば終了します。全ての機器は丸洗いが可能です。
集塵実績例
砂糖、グラニュー糖、ブドウ糖、小麦粉、塩、片栗粉、調味料、食品添加剤、粉ミルク、粉クリーム、胡椒、抗生物質、珪藻土、消石灰、セラミック、香辛料、粉チーズ、タルク、ポリエチレン、医薬品原料、烏龍茶、緑茶、カップスープ原料、RDF(廃プラスチック+活性汚泥)、芳香剤、カーボン、水分、油分、添加剤他